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がんの治療法

がん治療について

局所療法と全身療法

がんの治療方法は、大きく2つの種類【局所療法】 と 【全身療法】 に分けることができます。

局所療法と 全身療法の違いは、例えば 田んぼの雑草(がん細胞)を刈りとるか、田んぼ全体に薬をまくか、のイメージに似ています。

雑草が一部分であれば、正常な作物ごと刈りとることも可能です。(局所療法:手術など)

しかし、田んぼのあちこちに雑草が生えてきた場合は、雑草をすべて刈りとることは不可能なので、田んぼ全体に薬をまき、除草します。(全身療法:薬物療法)

局所療法

外科療法、放射線療法などです。

外科療法は、がんを含めて正常細胞の一部を切りとって、がんをなくしてしまう治療法ですから、原発巣(がんが最初にできたところ)にがんがとどまっている場合に完全に治すことができます。

放射線療法は、がんのあるところへ高エネルギーの放射線を照射したり、あるいは小さな放射線源を腫瘍近くの体内に埋め込んでがんをなくす方法です。
放射線療法も同様に、原発巣にとどまっているがんの場合には完全に治すことができる場合もあります。

基本的に外科療法も放射線療法も治療目的で行う場合は、がんが局所(原発巣)にとどまっている場合に適応となりますが、それ以外にも、症状緩和の目的で使われる場合もあります。例えば、骨転移などによって患者さんの疼痛が非常に強い場合には、その部分への放射線照射によって痛みを緩和することができます。

薬物療法においても、局所への効果をねらって行われる場合があります。
例えば、がんが必要とする栄養を含んだ血液を送っている血管(栄養動脈)に選択的に抗がん剤を注入する「動注療法」も局所療法にあたります。

全身療法

抗がん剤やホルモン剤などの薬剤を、静脈内注射や内服などの方法で投与する薬物療法が主体になります。

がんには、抗がん剤によく反応するタイプのものと、そうでないものがあり、白血病、睾丸腫瘍などのがんに対しては薬物療法によって完全に治すことが期待できます。

完全に治すことができない場合でも、がんの大きさを小さくすることで、延命効果や痛みなどの症状を和らげることが期待できます。しかし、薬物療法で使われる抗がん剤の多くは、副作用を伴うことが多く、その使用には高度の専門知識が必要です。