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この度は がん補完医療情報センターをご利用いただき ありがとうございます。

患者様はもちろん、ご家族の皆さまも、たいへん貴重なお時間の中で、がんの治療法についてお調べになっていらっしゃるのだと思います。

お調べになられた中には、「がんを克服した」という闘病記のように、明るい見通しのものもあれば、進行がんの5年生存率などの数字であらわされるような、胸がしめつけられる情報もあったのではないでしょうか。

がんの治療成績については
①ここ数年で、がんをピンポイントで狙う手術や放射線といった【局所療法】は格段にレベルアップし、早期がん・初期がんの治癒率は飛躍的に向上している
しかし、
②進行がすすみ、転移が広がったがんについては、抗がん剤による全身療法の副作用が大きくなるばかりで、治癒率の改善にはつながっていないということがいえます

がんの種類によって 差はありますが、膵臓・肝臓・胆道（胆管 ・胆のう）を除き、早期がんとされるステージⅠのがんの場合、5年生存率は70～90％という数字になっていますが、ステージが進むにつれ5年生存率は徐々に下がり、転移がひろがっているステージⅣでは、1 けた～ 20％前後にまで急激に落ちてしまいます。

この治療成績が、悪い数字なのか、それとも 仕方のない数字なのかは、意見の分かれる所かもしれません。
ただ、決して手放しで喜べる数字ではないというのが、多くの方の意見ではないでしょうか。