フコイダンとは、コンブ、モズクなどの褐藻類から抽出される成分で、海藻のヌメリに多く含まれています。
フコースという糖をメインに、ウロン酸などの フコース以外の糖 と、ヌメリのもとである 硫酸基 が網の目のように結合して、塊となった状態でできていますが、糖の組み合わせや硫酸基の数は、海藻によって大きく異なり、一定ではありません。
たとえば、コンブから抽出する「コンブフコイダン」と、モズクから抽出する「モズクフコイダン」とでは、化学構造が大きく異なるため、特性や活性度に大きな差があります。
フコイダンのように、多くの糖が結合したものを「多糖体」と呼びます。
フコイダンが力を発揮するためには、この結合サイズが重要なポイントで、バラバラに分解してしまうと(低分子*にしてしまうと)活性が落ちてしまうことが分かっています。
フコキサンチンとは、褐藻類にわずかに含まれている天然の色素で、赤褐色の成分です。
フコキサンチンにはアポトーシス誘導作用をはじめとする抗がん活性が見出されており、「守る力」のフコイダンに対して、「攻撃力」に位置づけられる成分です。
インターネット情報のなかには、フコイダンの中に 微量のフコキサンチンが 元々含まれている などとと説明されているページも見受けられますが、これは深刻な間違いです。
2つの成分は抽出方法が全く異なるため、フコイダンの中にフコキサンチンが含有されることはありません。
フコキサンチンを摂取するには、フコキサンチン専用製品を利用する必要があります。
もっとも早い時期から研究と製品化をすすめてきたメーカーとしては タカラバイオが挙げられ、そのほか、森下仁丹やヤクルトなどの大手企業からもフコイダン製品が販売されています。
原料となる海藻のちがい・剤形(形状)のちがい・製法のちがいによって、国内で130種類以上の製品があり、フコイダンの含有量レベルも大きく異なるため、購入前にしっかりとチェックすることが大切です。
市販されている製品の中には「フコキサンチンもフコイダンも両方入っている」と宣伝されているものも見受けられますが、2つの成分は化学的な性質が全く異なるため、フコイダンエキスやフコイダンドリンクに十分量のフコキサンチンを入れることはできません。
フコイダンとフコキサンチン 両方の摂取を望む場合、フコイダンはフコイダン製品として、フコキサンチンはフコキサンチン製品として、別々の製品から摂取する必要があります。
製品に含まれているフコイダンやフコキサンチンの量は、メーカーの設計により大きな開きがあります。
たとえば、1日あたり フコイダン3g・フコキサンチン40mg を摂取する場合、製品に含まれる成分量により、飲用量は以下のように変わってきます。
継続的に飲むものですから、費用は安いに越したことはありませんが、たとえば 1日あたり フコイダン3g・フコキサンチン40mg 程度を摂取するために、フコイダンとフコキサンチンの両製品を併用することを想定すると、1ヶ月に10〜12万円 というのが現実的な相場といえます。
これより安すぎる場合は「どれくらい含まれているのか・本当に含まれているのか」、高すぎる場合は「なぜそんなに高いのか」を、今一度 検討なさるべきでしょう。
大切なのは、その費用に見合った成分量が、本当に含まれているかどうかです。
フコイダンやフコキサンチン製品を選ぶ際にもっとも重要なポイントは、どれくらいのフコイダン・フコキサンチンが摂取できるのかということ、つまり 成分の【含有量】です。
販売業者の中には、何かと理由をつけて成分含有量を「非公表」としているところもありますが、そのような製品にかぎって、含有量が極端に少ない といった事例もあるため、注意が必要です。
あまりに安すぎる製品も心配ですが、高額だからといって効果がある(成分含有量が多い)とも限りません。
大切なことは 成分含有量が明確な製品を選ぶことです。
“癌学会で発表された”などと言われると、あたかも医師や教授が会議を開き、その効果を認定したというようなイメージを持つかもしれませんが、日本癌学会では研究発表の場を提供しているだけであり、特定の健康食品について有効性を検討したり認定するわけではありません。
日本癌学会の学術総会の場で、口演発表 もしくは ポスター発表したことは事実だとしても、その内容が認められたわけではないのです。
日本癌学会( www.jca.gr.jp/ )でも「日本癌学会の名を利用した虚偽の宣伝・広告にご注意ください」と注意を呼び掛けています
フコイダンのような多糖体成分は、低分子に分解しても吸収率は上がらず、むしこ成分本来の活性は落ちてしまいます。そのため、大手メーカーをふくめ 9割以上のメーカーは フコイダンを高分子のまま製品化しています。
また、特殊製法をうたう製品の場合、成分含有量が少ないにもかかわらず、相場よりも数倍も高い価格で販売されることもあるので注意が必要です。
クチコミサイトの多くは、成果報酬型(アフィリエイト)の広告サイトです。
例えば、ある患者さんがクチコミサイトにあるリンクから、商品を販売している会社のホームページに移動した場合、販売会社から「紹介料」として報酬が支払われるのです。
より多くの「紹介料」を得るために、過剰な宣伝となりやすく、誇大広告あり、架空の体験談ありの無法地帯となりやすいのです。
フコイダンやフコキサンチン製品の中には『医師が監修』『医療機関向け』など、医師とのかかわりを強調して宣伝されている製品もありますが、これらが他社の市販品とくらべて 何か特別なことがあるかといえば、実はこれといった違いはなく、医薬品のような薬効成分を配合しているわけでもありません。
そもそも、医薬品成分を配合して「健康食品」として販売することは法律違反になります。
もちろん、サプリメント外来などで扱われている、いわゆる “ドクターズサプリ” の類をすべて否定するわけではありませんが、さも 医師みずからが開発した独自製品であるかのようにうたいながらも、実際には OEMメーカーが持っている出来あいの商品ラインナップから 単に「ラベルを替えただけの汎用品」に過ぎない場合もあるため、注意が必要です。
フコイダンに限ったことではありませんが、健康食品の販売においては以前から
があり、厚生労働省や 消費者庁でも 注意を呼びかけています。
また、上記のような製品には、とくに高額で販売されているものが多く 注意が必要なのですが、その価格が高いのか・手頃なのか、適正なのか・そうでないかは、実際に含まれている成分量と相場(他社との比較)を知らないと判断できません。
そこで、フコイダン療法を検討している皆さまに 【製品の正しい選び方】をお伝えするため、フコイダン療法の無料ガイドブックをお配りしています。
ガイドブックは、フコイダン研究の進展にともなう新たな知見を加えながら、最新の情報に更新しております。
2012年の発行開始から、毎月100名以上の方にご利用いただいているパンフレットですのでお気軽にご利用ください。
飲用されるご本人様、そして ご家族様の未来への願い。
その願いを「形」にするため、フコイダン療法の注意点や
製品選びのポイントなど、詳しい情報を提供いたします。
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